「人新世」時代の文化人類学

趣味/教育

「人新世」時代の文化人類学 第11回

「世界生成の機械としての文化」

12月14日 土曜 15:45 -16:30 放送大学テレビ

近代科学の存在論とは異質な在来知の存在論を、どのように考えればよいのだろうか。この講義では、「イヌイトの知識」の存在論を彼らの生業システムに位置づけて考察することで、この問題について考える。そして、その考察に基づいて、文化が世界を生成する機械であることを明らかにし、たった一つの「自然」と多様な「文化」という考え方に基づく文化相対主義に替えて、
文化によって生成される世界が相対的であるとする世界相対主義が求められていることを示す。

  • キーワード

    存在論、イヌイト、生業システム、テクノサイエンス・ネットワーク、真理、世界生成の機械

  • 出演者

    放送大学教授 大村 敬一