加登スペシャルお墓から見たニッポン9〜燃え尽きぬ信念の証

ドキュメンタリー/教養

加登スペシャルお墓から見たニッポン9 なぜ秀吉に切腹させられた?千利休の信念🈑

歴史上の偉人たちや庶民のお墓を民俗学・考古学・脳科学の観点から掘り下げていくと、当時の日本人たちの想い・感情など「知られざるニッポン」の姿が見えてきます。

1月28日 火曜 14:35 -15:04 テレビ大阪1

千利休(1522-91)堺の商人だが「天下人」の道を進む織田信長に見出され、「茶聖」と賞され茶の湯を極めた。のちに豊臣秀吉の側近として、政にも関わり「公儀の内々のことは宗易(利休)に」と秀吉の弟・秀長に言わしめるほど多くの武将や大名に影響力を持っていた。しかし、突然、秀吉との関係に不和が生じ、最期は切腹を命じられた。なぜ千利休は秀吉の怒りを買ったのか?そして利休の信念とは?
【チャリティで建てた庶民の墓】滋賀県守山市赤野井には「村相撲のヒーローだった力士」の墓が残されている。亡くなった力士の仲間の青年団が、追悼のための「チャリティ相撲大会」を開催し、それに共感した客たちからの売り上げで墓碑を建てたのだ。明治・大正期に入ると、日本人に脈々と受け継がれてきた「助け合いの精神」が、仲間うちだけでなく他人にも広がっていくことがわかる
そして、その精神が現代のチャリティやクラウド・ファンディングなどにも通じているのではないだろうか。●庶民の「燃え尽きぬ信念」とは「生きていくこと」そのもの。食べていくことが最優先。戦乱期には「仲間との協力」、平和な時代は「他人の協力も得る」、また大災害のときは「後世の人々のことも思う」ようになる。それが「証」として後世の私たちが知ることができるのが、お墓の素晴らしさなのもしれない。