第4話 激辛!!砂の国の腕ずもう大会・砂の国
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孫悟空(香取慎吾)、猪八戒(伊藤淳史)、三蔵法師(深津絵里)たちが沙悟浄(内村光良)の頭の皿を話題にしながら旅をしていると、ようやく町が見えてきた。さっそく町の料理店に入る一行。だが、その店は激辛料理専門店で、メニューは辛さ満点の品ばかり。悟空たちが、なるべく辛さの少ない料理を頼むと、隣の席から小馬鹿にするような笑い声。見ると、巨漢の岩傑(武藤敬司)が激辛料理をほおばりながら、悟空たちの注文を笑っていたのだ。悟空は、三蔵の制止も聞かずに負けずと激辛料理を注文。すると、岩傑がさらに辛いものを注文と激辛合戦がエスカレート。2人はともに耐えられない辛さまで挑戦して引き分けた。
岩傑が店を出て行くと、悟空は安心して水を注文。だが、店主は一杯の水に法外な値をつけていた。とても一行が払える値段ではないと、悟空が文句を言っていると八戒が店の貼り紙に気付く。それは、町の腕相撲大会の宣伝で、勝者には桶一杯の水とある。乾きに飢える悟空の闘争本能に火がついた。悟浄は、もう一枚の貼り紙に見入る。指名手配の人相書きで、女の妖怪が書かれていた。
悟空たちが、腕相撲大会の闘技場に行くと早くも町の猛者が集まっている。その中に、瓢箪から水をがぶ飲みする凛凛(水川あさみ)がいた。悟空は凛凛に水を要求するが、飲みたければ大会で優勝しろと断られる。そして、凛凛は大会の主催者がお水様(半海一晃)という祈祷師だと悟空たちに教える。お水様は、枯れた町にどこかから水を運んできて人々に分け与えるため、町人たちにあがめられているらしい。そんな話をしていると、料理店で出あった岩傑も現れた。岩傑を取り囲むように、たくさんの子供が父の健闘を祈っている。凛凛は、岩傑が男手ひとつで子供たちを養っていると言うのだが、悟空は対抗心むき出し。
大会が始まった。悟空の対戦者は、ばったばったと倒されていく。一方、岩傑も敵無しの勢いで勝ち進み、決勝戦は悟空との戦いとなった。喉の渇きに苦しみながら父を応援する子供たちを見た三蔵は、悟空に決勝では岩傑に勝ってはいけないと忠告する。しかし、負けることが大嫌いで、しかも水が懸かった勝負を放棄できる悟空ではない。変わらぬ闘争心で決勝に挑む悟空。だが、三蔵は試合中に緊固経を唱え、悟空を負けさせてしまった。三蔵は、子供たちに祝福される岩傑の様子を満足そうに見ている。
料理店に戻った悟空は、三蔵への不満たらたら。と、そこに勝利品の桶を抱えた岩傑がやって来た。中には、半分ほど水が残っていた。岩傑は、半分を子供たちに飲ませたと悟空に謝る。岩傑は子供たちを気遣い自分は水を飲んでいなかったのだ。そんな岩傑に悟空が水を差し出し、二人は和解した。
悟空と心を通じさせた岩傑は、自分や町の話を始めた。岩傑によると、自分たちは元は漁師だったが、いつの間にか川が干上がり、井戸も枯れてしまったと言う。そこに、お水様が現れ、どこかから水を都合してくれることで助かっていると。そして、岩傑は水不足の原因はこいつだと店の人相書きを促した。井戸の底の水源に妖怪が棲みつき、水を封じているのだ。岩傑たちも幾度か妖怪に挑んだが、全く歯が立たなかったと言う。悟空たちは、水をせき止めている妖怪、金魚(須藤理彩)の退治を請け負うこととなる。
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