岸壁の母
ドラマ
岸壁の母 #28🈑🈞
新二はいせの知らぬ間に満州の軍需工場で働く手続きをとっていた。昭和十九年のサイパン島陥落後は空襲がいっそう激しくなり、いせの生きがいは新二の手紙だけとなる。
1月3日 金曜 7:30 -8:00 BS松竹東急
昭和六年、夫と死別した端野いせは七歳の息子・新二を連れ北海道から上京した。しかし不景気で失業者があふれる中、数ヶ月が経ってもいせは仕事に就くことが出来ずにいた。無一文で下宿を追われ死を覚悟したいせだったが、新二の担任教師・三浦に救われ、ある工場の寮の下働きとして働き始める。二年後、必死で働いたいせは小さな家を借り、そこに新二の表札をかかげる。
端野いせは酒乱の夫に先立たれ、義母から再婚を強いられていたが、一人息子の新二を連れて逃げるように故郷の函館を後にして上京する。しかし、働こうにも職はなく、食べる物にも事欠く日が続いた。これ以上、新二に惨めな思いをさせるくらいなら、いっそ二人で…。いせは東京湾の岸壁に立ったこともあった。だが死ぬくらいなら、どんな苦しみにも耐えられる…そう決心したいせは何とか新二を育てていくのだが…