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新春狂言

劇場／公演

新春狂言　八幡前（やわたのまえ）

大蔵流狂言　茂山千五郎家の舞台で初笑い！

1月2日 木曜 5:30 -6:00 WTV1

京都の石清水八幡宮の山麓に住む有徳人が、一芸に秀でた男を娘の聟に取ろうと公募します。その噂を聞いた男が聟入りを志願しますが、この男は、これといって特技がありません。
知人は弓や歌の道を教えようとしますが、一朝一夕で、芸が身につくはずもなく、一計を案じた知人は、まず男を弓の名手に仕立てて、八幡の放生川で有徳人の目前で水鳥を射させようとしますが、どうせ外れるので、その時は騒がず、「いかばかり 神も嬉しとおぼすらん 八幡の前に 鳥居建てたり」と詠めといいます。
そうすれば有徳人は文武両道に秀でた男と関心するから聟になれるであろうと教えます。放生川は捕獲された魚類や鳥類を山野沼地に開放する放生会という仏会の舞台で殺生禁断の場所です。神を恐れて鳥を射ないことを八幡に新しく建った鳥居にかけた和歌でしたが、その歌すら覚えられずに大恥を書きます。