テレビ寺子屋
趣味/教育
テレビ寺子屋【子どもセンタードの時代/尾木直樹】#2409
「子どもファースト」から「子どもセンタード」へ。社会は今、どう変わっているのでしょうか。尾木直樹さんのお話です。
12月29日 日曜 4:30 -5:00 さんいん中央テレビ1
こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくための法律「こども基本法」が2023年4月に施行されました。政府は「子ども真ん中社会」を目指すことを決定したのです。それまでは「子どもファースト(子どもを先頭に)」という言い方をしていましたが、「子どもセンタード」はそれとは違い、「子どもを『真ん中』にしてみんなが助け合い繋がり合い、平和で安全、安心な社会を作っていきましょう」というイメージです。
それを受け2023年12月に「こども大綱」が決まりました。子どもたちがいじめを受けないなど6つの柱があり、国レベルで進めていきましょうということで、政府や自治体がまず始めたのが「子どもの声を聞く」ということ。これが一番大事な土台で、子どもたちが主役になって動き始めています。ちょっと花を添えるみたいな形で「子どもも参加していいよ」ではなく、中心的な役割を担う、本当に「センタード」になった参加です。
それを、家庭でもやっていく必要があると思います。特に中高校生くらいになったら「君はどう思う?」「あなたの考えは?」とその声を尊重してみると、子どもはどんどんしっかりと成長していきます。すっかり時代は変わってきていますから、現役のお父さん、お母さん方がどう生き抜いていくのか、高齢者はどういう役割を果たすのかも大事です。「子どもを中心にしたこれからの社会のあり方」を、みんなで一緒に考えていきましょう。