王様のレストラン
ドラマ
🈟王様のレストラン 第1話
三谷幸喜脚本で贈る、傾きかけたフレンチレストランの再建のために呼ばれた伝説のギャルソンと、彼に触発された若者たちが倒れかけたレストランの再建を目指す人間ドラマ。
12月28日 土曜 16:55 -17:55 チバテレ1
都内にあるフレンチレストラン「ベル・エキプ」。その店内でこの店のオーナーシェフが、静かに息を引き取った。その死から数週間後、若者の原田禄郎(筒井道隆)に続き、エレガントさを漂わせる千石武(松本幸四郎)が店を訪れ、隅のテーブルについた。活気の感じられない店内。
メートル・ドテル(食堂支配人)の梶原民夫(小野武彦)は、たばこをふかし、コミ(ウェイター)の和田一(伊藤俊人)やソムリエ・大庭金四郎(白井晃)も手持ちぶさたな様子。バーテンダーの三条政子(鈴木京香)は一応グラスを並べている。厨房でもシェフの磯野しずか(山口智子)、畠山秀忠(田口浩正)、パティシュ・稲毛成志(梶原善)らが気力なく、下準備をしている。
おどおどする禄郎に対し、料理やワインを臆するところなく、次々注文していく千石。ワインも「どこの棚にほこりを被っているはず」と事もなげに言い当ててしまい、「何者?」と支配人兼オーナーの水原範朝(西村雅彦)ら店の関係者は二人に探りを入れ始める。騒ぎ出した客を手際良く追い出す千石。千石から水原が腹違いの兄だと聞かされ驚く禄郎。
父の死で、店のオーナーになった禄郎は、千石の協力で店を再び一流店に盛り立てようと考えていた。「“ベル・エキプ”の意味は良き、友」。自分を納得させるよう話した千石は「君!支配人を呼んできてください。大至急」き然とした声を響かせた。