岸壁の母
ドラマ
岸壁の母 #20🈑🈞
昭和十六年十二月、太平洋戦争が始まる。いせはいくら国のためとはいえ、新二を戦争に送り出したくないと考えていたが、戦争は激しさを増し、男たちは続々と出征していた。
12月24日 火曜 7:30 -8:00 BS松竹東急
昭和六年、夫と死別した端野いせは七歳の息子・新二を連れ北海道から上京した。しかし不景気で失業者があふれる中、数ヶ月が経ってもいせは仕事に就くことが出来ずにいた。無一文で下宿を追われ死を覚悟したいせだったが、新二の担任教師・三浦に救われ、ある工場の寮の下働きとして働き始める。二年後、必死で働いたいせは小さな家を借り、そこに新二の表札をかかげる。
端野いせは酒乱の夫に先立たれ、義母から再婚を強いられていたが、一人息子の新二を連れて逃げるように故郷の函館を後にして上京する。しかし、働こうにも職はなく、食べる物にも事欠く日が続いた。これ以上、新二に惨めな思いをさせるくらいなら、いっそ二人で…。いせは東京湾の岸壁に立ったこともあった。だが死ぬくらいなら、どんな苦しみにも耐えられる…そう決心したいせは何とか新二を育てていくのだが…