災害社会学

趣味/教育

災害社会学 第11回

「幽霊」

12月16日 月曜 13:30 -14:15 放送大学テレビ

なぜ被災地では幽霊への接触を忌避するのでなく、むしろ歓迎しているのだろうか。行方不明者を多く抱えるような大震災では、未だ彼岸にいない死というものを考えざるをえない。行方不明は亡くなっているのか生きているのかわかない状態が長期にわたって続く。生者と死者のはざまをむすぶ曖昧な領域にある不安定で両義的な生/死を無理になくそうとはせず、
曖昧なものを曖昧なまま生と死の中間領域を肯定的に対処するために、当事者たちは自ら工夫している。

  • キーワード

    死者忌避、幽霊、畏敬の念、仮預かりの論理、生ける死者

  • 出演者

    関西学院大学教授 金菱 清