テレビ寺子屋

ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋 #2403

「一人ひとりを大切にする社会に」
住田裕子(弁護士)

12月1日 日曜 5:30 -6:00 仙台放送

テレビ寺子屋 #2403

「法律」には「守らなきゃいけないもの」という固いイメージがあるかもしれませんが、実際は私たちの生活に身近なものもいろいろあって、安全に幸せに暮らすために必要なものなのです。カンニングしてはいけない、人のものを盗んではいけないなど、当たり前のことですが、なぜそれをしてはいけないか?法教育で目指す、良い悪いの道徳的な判断力には次の発達段階があります。「罰せられるからやらない」「損得で行動を決める」
そのくらいまでは初歩的なレベル、次の段階は「良い人だと思われたい」、さらに「社会制度を守るため」、そして「公平・平等・人権のため」は、みんな平等に大切に守られて生きていける社会を作るため。一人ひとりが社会で生きていくために、ルールを守るんだという考え方です。最後は「自分の価値観になる」、褒めてもらうためにやるのではなく、その行動をしたときに「ああよかった。これですっきりする」と自分自身が思える。
そういう気持ちが内在化することが大事で、法教育の目指しているところではないでしょうか。どうしてこのルールがあるのか、元を考えてみることは大事です。それぞれが社会の一員だと認識して、自分ファーストではなく、みんなと一緒にやっていく。公助互助共助なんですね。持っているものいないもの、デコボコたくさんありますが、みんなで補い合えるような助け合えるような、そんな社会になることが目標、目指したいところです。