ドキュメンタリー/教養
<FNSドキュメンタリー大賞>伝え続ける -86歳の戦場カメラマン-
86歳の戦場カメラマン、石川文洋の平和へのメッセージ
11月25日 月曜 1:05 -2:00 テレビ静岡
長野県諏訪市に住む報道写真家、石川文洋は、およそ50年前まで続いたベトナム戦争の時の「戦場カメラマン」。銃弾が飛び交う前線に身を置き、戦争の実態を伝える写真を数多く発表してきた。ウクライナ侵攻、そしてパレスチナ自治区ガザの戦闘と、世界が再び戦争の惨禍に見舞われているなか、石川は、数少ない「戦争の姿を知る者」としての自分の経験を若い世代に伝えることに力を入れている。去年6月には安曇野市の堀金中学校で
講演し、戦場のリアルを伝える写真から、生徒たちは戦争の恐ろしさや悲しさを深く知った。石川は今86歳。しかし「歩くことで見えてくるものがある」と、精力的に取材に出る。今年1月に発生した能登半島地震の被災地も取材し、被災した人たちの生の声を聞いた。3月には、故郷・沖縄の学生と、かつての戦場・ベトナムを訪れた。今なお残る戦争の爪痕と戦後復興の現場を若者とともに見つめた。「私がいなくなったら誰が戦場を伝え
るのか」。平和への願いを写真に託す、「86歳の戦場カメラマン」の日々を追った。