鬼平犯科帳 第6シリーズ
ドラマ
🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第9話「五月闇」🈡
いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!
中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第6シリーズ最終回をお届け。
11月18日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181
気の滅入るような雨が続くなか、平蔵(中村吉右衛門)の密偵・伊三次(三浦浩一)は、岡場所のなじみの女郎・およね(池波志乃)の部屋に居た。
およねは寝物語に、胸に三日月のような傷のある「いさ」という男の話をした。
話を聞いて、伊三次の顔色が変わった。 伊三次は、男は上州と信州を根城にした盗賊・伊佐蔵(速水亮)に違いないとみて平蔵に報告した。
平蔵は、伊三次の様子から何か大事なことを隠していると直観したが、とにかく江戸に姿を見せた伊佐蔵を捕まえてから…と、その場は追求をしなかった。
あれから七日、同心たちが近くの御家人屋敷に張り込んだりして伊佐蔵が現れるのを待っていたが、未だに姿を見せない。
伊三次とおよねは、お互いに好いていた。
平蔵は一緒になるなら力を貸すと言ったが、伊三次は断った。
それを聞いたおよねは、自分が女郎だからだと思ったが、そうではなかった。
実は、伊三次が名古屋で盗賊をしていた頃、伊佐蔵の家に厄介になっていて、ある日、伊佐蔵が留守なのをいいことに、伊佐蔵の女房・おうの(志乃原良子)に手を出してしまったのだ。
それを知った伊佐蔵はいかり狂い、もみ合いになった末、伊三次の匕首が伊佐蔵の胸の下を払った。
そしてその場にうずくまる伊佐蔵を残して伊三次とおうのは家を出てしまった。
その後、江戸に来た2人は所帯を持ったが、女郎上がりのおうのは、伊三次の留守中に浮気をしてしまい、それを見た伊三次はおうのを殺してしまった。
その罪の意識が、伊三次におよねとの所帯を持てなくさせていたのだった。
あれから何日か経ったある日、伊三次は人通りのない道で伊佐蔵の仲間・馬七(中嶋しゅう)に声を掛けられた。
振りかえるとそこには燃えるような憎しみの目で伊三次を見る伊佐蔵の姿があった。
と、その瞬間、伊佐蔵の刀が伊三次の脇腹をえぐった…。