情熱大陸
ドキュメンタリー/教養
情熱大陸🈑
どれも中途半端、にはなりたくない…
心から歌い全身で演じる27歳の今
11月17日 日曜 1:40 -2:10 AKT秋田テレビ1
一緒に焼肉に行けば、スタッフの分まで肉を焼き、サラダを取り分ける。そんな気遣いの人だった。
音楽番組のMCにディズニー映画の声優、次々と舞い込むミュージカルの仕事…2021年に人気アイドルグループ乃木坂46を卒業して以降、生田絵梨花はその多才さで着実に活躍の場を広げてきた。
マルチな仕事ぶりは、はたから見れば順風満帆。けれど取材がはじまると、意外にも彼女は「中途半端にならないためには、どうした
らいいんだろう…」と、たびたび不安を口にした。
悩みの中心は、卒業してから力を入れてきた俳優業。映画『Dr. コトー診療所』や『コンフィデンスマンJP 英雄編』など、話題作に次々と出演してきたものの、経験を重ねるほどに現場で出会う名うての俳優陣に敵わないと思う瞬間が増えていったという。
そんな生田に、連続ドラマ初主演のオファーが舞い込んだ。
『素晴らしき哉、先生!』で演じたのは、私生活と仕事の狭間で葛藤しながらも懸命に生徒たちと向き合う新米教師。求められたのは豊かな感情表現だが、泣かなければならないシーンでは、数時間涙を流せない時もあった。「カメラの前でパーソナルな感情を表現するのが難しい」と壁にぶつかりながらも、台本を読み込み、ひたすら役と向き合う横顔に一人の俳優として歩みを進めようとする覚悟が滲む。
一方で今年は、音楽活動も本格化。4月に自ら作詞・作曲した楽曲でソロアーティストとしてデビューし、初めての全国ツアーが控えていた。まだ自分の曲だけではセットリストを埋めることができず、カバー曲のピアノ弾き語りや、ほとんど触ったことがないというアコースティックギターにも挑む。どうすれば楽しんでもらえるか…リハーサル終了後も、一人練習を重ねる背中があった。
絶対に中途半端になりたくない…目の前のことに全力で向かっていく27歳の素顔―。
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出演者
生田絵梨花(俳優・歌手)