テレビ寺子屋
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「悔いなし介護」
新田恵利(タレント)
11月17日 日曜 5:00 -5:30 関西テレビ1
私は突然、母の介護をすることになりました。6年半の介護生活でした。もともと旅行好きで行動的な母が寝たきりになった原因は、骨粗しょう症でした。診断を受けたのは母がまだ50代、私が中学生の頃でした。その後、骨粗しょう症による圧迫骨折で入退院を繰り返し、痛みがなくなれば日常生活に戻っていました。ところが2014年の秋、入院して10日程すると母の様子が変わりました。会話がちぐはぐになってしまうのです。
さらに、「お父さん家で何してる?」と聞かれました。実は30年前に父は他界していました。「これが認知症…?」私の頭の中はパニック状態でした。高齢者の意識障害として「せん妄」があります。一時的なもので、急激な環境の変化が原因で症状が出ることがあります。母の場合は入院で、環境が戻れば治ることもあります。ところが、退院する日になって母が立てないことを知りました。これが介護の始まり、青天の霹靂でした。
それからやることは沢山ありました。ふと、自問自答しました。「親が老いることは悲しいことだけど恥ずべきことではない」。では「老いて人の手が必要になることは?」「全然恥ずかしくない」そう思えたのでブログに書くと、大きな反響がありました。励ましの言葉とともに沢山の学びがあり、勇気をもらったり不満を解消してくれたり…題して「言いふらし介護」です。一人で抱え込まずに声を大にして言いふらして欲しいと思います。