新・座頭市I
ドラマ
🈑時代劇名作選 新・座頭市Ⅰ第12話金が身を食う地獄坂182ch韓ドラ
勝新太郎が盲目の侠客で居合いの達人・座頭市を演じた時代劇テレビシリーズ第2弾!
(全29話)
11月13日 水曜 8:55 -10:00 BSフジ・181
名優・勝新太郎が、盲目の侠客で居合いの達人・座頭市を演じた大ヒット時代劇シリーズの第2弾!今回のゲストには緒方拳が出演!
座頭市(勝新太郎)は、道中、ある宿場で、やはり目が不自由な権之助(緒形拳)に再会した。権之助は、いっぱしの高利貸しになっており、宿場中でよい羽振りだった。市の知っている権之助は、小心で意気地のない負け犬だった。
よくかばってやったものだ。
その男が変われば変わるものだと、市は自分の目を疑う。
取り立てにはやくざの重蔵(高木均)一家をつかって情け容赦なく、陰ではダニのように嫌われているのを知ってか知らずか、金の力を過信する権之助はいっこうに意に介する様子はない。
重蔵も、心の中では忌々しく思いながらも、金の負い目があるので一目置かざるを得ない。
いくら金が敵の世の中とはいえ、金に凝り固まっている権之助のすさまじい金銭哲学に、市は砂をかむ思いだった。
ある時、市は権之助を金の亡者に変えた理由を知り、複雑な気持ちになる。
権之助には、京へ上り盲官の最高位“検校”の位を買うという夢があった。
さんざん蔑んだ世間を盲人が見返すには、それより他に道はないのだ。
悲願の達成には千両の大金がいる…。
市は、金がないと盲人が幸福になれない世の中の不条理に腹が立った。
そして、夢がある権之助がちょっぴりうらやましかった。だが、悲しい夢だ。
鬼のような権之助も、幼い息子の由松(須田圭一)にだけは目がなかった。
市は、由松のために権之助の暴力に泣きの涙で耐えている女房・おのぶ(町田祥子)に同情した。
そしてある日、その由松とおのぶがさらわれた。半狂乱になる権之助…。
だが、鬼の目にも涙は真っ赤な空泣きだった。
市の首に大枚五百両の賞金がかかっていると重蔵に聞かされ、金のためなら昔の恩人を売ることなど朝飯前の権之助が、市をおびき寄せるために重蔵一家をつかって仕組んだ狂言だったのである…。