劇場/公演
歌舞伎◆仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目 ▼中村勘九郎(十八世勘三郎)
討ち入り三百年を記念し通し上演された平成14年10月歌舞伎座の舞台から「五・六段目」は悲劇の浪士・早野勘平の物語。(平成14年10月・歌舞伎座)
2002年 110分
11月8日 金曜 16:00 -18:00 衛星劇場
◆特選歌舞伎〜通し狂言『仮名手本忠臣蔵』一挙放送〜◆
<五段目>恋人おかると出奔した勘平は、おかるの父・与市兵衛の家に身を寄せ、猟師となって時節を待っている。ある日、勘平は雨の山崎街道で逃げてきた猪を撃つが、獲物を探ると猪ではなく人間だった。倒れている定九郎の懐に手を入れると「五十両」の入った財布を見つけ、悪いことと知りながらも敵討ちの経費のため財布を持ち帰ってしまう。
<六段目>翌日勘平が家に帰ると、おかると母おかやが、昨夜祗園町に出向いた与市兵衛がまだ戻らないと心配している。傍には、仲介人と一文字屋の女房お才がおり、聞けばおかるが夫のために百両で祗園町に身売りし、その半金「五十両」を与市兵衛に渡したという。財布の柄から昨夜暗闇で殺したのは舅であったと勘違いした勘平は罪深さにうなだれる。