鬼平犯科帳 第6シリーズ

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🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第5話「はさみ撃ち」

いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第6シリーズをお届け。

10月21日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181

🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第5話「はさみ撃ち」

 大盗賊の猿皮の小兵衛(中村嘉葎雄)は、中国・九州を股に掛けて荒らし回ったが、一人も殺さず、一度もお縄になったことがないという、見事な盗人だった。当年七十三歳の小兵衛は、皺だらけで、歯も抜け落ちた老人である。  その小兵衛はすでに引退して堅気になり、江戸に来ておもん(松田美由紀)という女房をもらい、「萬年屋」という薬種屋を開いている。
 まだ、女盛りのおもんは、貸本屋の友蔵(内田直哉)といい仲になっていて、二人は出会い茶屋で月に二回会っているが、ある日友蔵は、もっと会うために夜中に寝間に忍び込むといいだした。実は友蔵は、女たらしの引き込み男として知られた海賊で、以前から「萬年屋」に目をつけていて、おもんに近づいたのである。  数日後の夜、友蔵が約束通り寝間に忍んできた。
おもんの寝間で乱れる二人を襖の向こうで小兵衛が楽しそうに聞き耳を立てていた。実は二人の仲、友蔵の正体を小兵衛は以前から知っていたのだ…。そんなことなど知らない友蔵は、用を足しに出た途中で店の中を偵察するのだった。  次の日、小兵衛は盗賊時代の腹心の部下・弥治郎(垂水悟郎)に、おもんの不貞と、相手が引き込みであることを話し、近々ある盗賊の押し込みに対して細工をしてやろうと思い付くのだった。
 ある日、友蔵の盗みの相棒・大亀の七之助(三上真一郎)は、押し込みの人集めを平蔵(中村吉右衛門)の密偵・相模の彦十(江戸家猫八)に頼んでしまう。そして、彦十が七之助に平蔵ら火付け盗賊改方の同心たちを盗賊と紹介した。  その顔ぶれに満足した友蔵らは、押し込みの決行をとうとう明後日の夜に決めるのだった…。