サスペンス劇場

ドラマ

🈑<BSフジサスペンス傑作選>山村美紗サスペンス赤い霊柩車15偽りの葬儀

京都の葬儀社社長・石原明子と、恋人の大学病院医師・黒沢晴彦とのコンビで、身近に起こった殺人事件の真相を究明していく「赤い霊柩車」第15弾。

10月9日 水曜 12:00 -14:00 BSフジ・181

🈑<BSフジサスペンス傑作選>山村美紗サスペンス赤い霊柩車15偽りの葬儀

石原葬儀社の大黒柱・秋山(大村崑)が同窓会で富山県の高岡に出かけたが、古城公園で首と手のない男の死体に出くわして気絶するという騒ぎがおきる。社長の明子(片平なぎさ)は東京から来ていた恋人の春彦(神田正輝)とともに高岡署に駆けつけた。そこに、死体は行方不明の父親でないかという女性が、京都府警の狩矢警部(若林豪)に連れられて現れる。
彼女は京都の物産会社社長・和田信夫(石立鉄男)の娘で美雪(柳沢なな)という。ほかにも「身内の者では…」という情報提供があったが、首も手もない裸の死体では決め手がない。しかし死体に付着していた菊の花の特徴から、明子は嵯峨野の菊畑に埋められた小指を探しだした。その指紋は間違いなく和田社長のもので、死体は和田と断定された。
和田は高岡の出身で同郷の親友・黒江努(綿引勝彦)と京都で物産会社を共同経営していた。  和田の葬儀の会葬者の中に、高岡署で見かけた女性がいるのに明子は気づいた。首なし死体を兄の真一ではないかと案じたOL・小川恵子(下村恵理)だった。恵子はなぜかしきりに黒江を見つめていた。その恵子が、次の日アパートの自室で毒殺された。
テーブルには、何事も黒江に相談するように、という内容の兄・真一が函館から送ったハガキが置いてあった。春彦の推理では、黒江が金に困っている真一に和田殺しを依頼、礼金で北海道に高飛びさせたが、真相の口封じに妹の恵子まで殺したのでは、という。しかし明子は納得できない。  そのうち、高岡で首と左右の手首が発見され、死体は和田ではなく小川真一と確認された。手の指は5本そろっていた。
では、なぜ和田の小指だけが切りとられて捨てられていたのか。明子は、小指は和田が自分で切ってわざと埋めたと推理、和田は生きていて、真一を殺して黒江を犯人に仕立てようと企んだのだったと確信する。しかしなぜそんな手のこんだことをして、どこに隠れているのか。理由も動機もなぞだった。  そんな折、刑事たちがひそかに見張る中、美雪が黒江と銀行に出かけ、黒江を保証人にして何と1億円の大金を借りた。
美雪はその金の入った鞄を持って、ひとり京都駅から高岡方面へ。事件の真相は思わぬ方向に…。