テレビ寺子屋

ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋 #2395

「自分の世界を広げる絵本」
大豆生田啓友(玉川大学教授)

10月6日 日曜 5:30 -6:00 仙台放送

テレビ寺子屋 #2395

子どもとの絵本を読みながらのやりとりは、「こんなことを言うんだ」「そんなふうに面白がるんだ」といったことも含めてコミュニケーションツールとしてすごく面白く、僕は子どもから、「絵本って面白いんだ」ということを教えてもらったと思っています。絵本を通して自分の世界をより広げていく。「世界って魅力に溢れている。もっと自分から歩み出したい」と思うような、絵本にはそんな良さもあるのだと思っています。
そんな絵本の中から、僕のおすすめを紹介します。【雨、あめ】大人は残念と思ってしまいがちな雨の日も、子どもにとっては本来すごく素敵だと思えるものです。この絵本は、雨の日の外がどれほど魅力的かということが絵だけで綴られています。いつも当たり前に見ている環境、景色がちょっと雨が降るだけで、こんなに魅力的なのだとしたら、やっぱりこの世界って魅力的にできているんだということを子どもたちに知ってもらいたい。
きっとこの本を見た親子は雨の日に外に行きたくなると思います。そんなきっかけになる絵本です。そして、絵本を読んであげることもすごく大事です。親からお話の世界を伝えてもらったことで感じる、一緒に困難を乗り越えたりすごく愛情を受けたりした感覚のようなものは、後々の幸せな感覚、ウェルビーイングにつながるのだと思います。ぜひ絵本を開いて、楽しい時間を過ごしてください。