趣味/教育

世界文学への招待 第3回

「好きになれない主人公が見る世界ーーJ・M・クッツェーの『恥辱』を読む」

9月23日 月曜 9:45 -10:30 放送大学テレビ

19世紀から21世紀へと時代が進むにつれ、小説の形態はさまざまな面で変化をとげてきた。私たちはついそれを「書き方」「読み方」の問題ととらえがちだが、実は根底のところでかかわっているのは、作品の語り手と読者との間の「信頼」の構造である。
この回では、南アフリカの作家J・M・クッツェーの『恥辱』(1999年)を題材にしながら、作品中で語り手と読者がどのような信頼関係をつくり、それが主人公の提示方法などとどうかかわるか、また読者がそれをどう受け止めるかといったことを考えていく。

  • キーワード

    南アフリカ、英語圏文学、クッツェー、共感、自由間接話法

  • 出演者

    東京大学教授 阿部 公彦