ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ#388🈑

愛媛と高知の県境に位置する愛媛県久万高原町(くまこうげんちょう)中津。人口200人にも満たない山間の小さな集落に、春には大勢の観光客が押し寄せます。

7月1日 月曜 10:25 -10:55 南海放送1

ふたりだけの桃源郷を見るために…。 中津で生まれ育った佐賀繁志さん(76)と久寿美さん(73)。みんなから「しげしさん」「くぅちゃん」と呼ばれています。子ども3人、孫6人!子宝にも恵まれたふたりは自給自足、自然とともに暮らす、笑顔の絶えない日々を満喫しています。鳥のさえずりや風の音が賑やかな山里…春になるとその様子は一変します。
車1台がやっと通れるほどの狭い道に、続々とやってくる車やバイク、人・ひと・ヒト!目的は夫婦が育てた観賞用の桃「花桃」。その数なんと約600本!17年の歳月をかけ自宅の周りを整備し夫婦で築き上げた桃源郷「花桃の里」です。華麗な花を一目見ようとやってくる人たちの交通整理や誘導に大忙し。休む暇もありません。多い年は全国各地から約1万人がやってくる、町の観光スポットに。
きっかけは2008年。繁志さんの定年退職を機に、自宅前の畑や竹やぶを開墾。40本の花桃を植えました。老後の楽しみにと植えた花桃は3年後に花をつけ、小さな花畑に。その後、木にできた実をとり、苗をつくっては植え、苗をつくっては植え…ふたりにとって花桃は「家族の一員」「からだの一部」と、大切な存在に。
しかし、大型の台風が四国に接近し、手塩にかけて育てた花桃が根本から倒れる被害に。花桃の里始まって以来の大きな問題に、くぅちゃんとしげしさんは…。 小さな山里に春を呼ぶ「花咲かじぃじとばぁば」4年間の物語です。