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ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋【ラグビーに学ぶ多様性/廣瀬俊朗】

「ラグビーに学ぶ多様性」 
廣瀬俊朗(元ラグビー日本代表主将)

6月30日 日曜 6:15 -6:45 テレビ新広島1

テレビ寺子屋【ラグビーに学ぶ多様性/廣瀬俊朗】

ラグビーは、国籍を持っていなくても代表になれる「多国籍」ということもそうですが、ポジションもたくさんあり、あまり無いものは見ず、「みんなが持っているものは何だろう、それをどうやって生かしていこう」と、すごく考えるスポーツです。チーム内は、身長など体格の差はもちろん、性格も様々です。とても慎重な人もいるし、ピュアな人もいて、それぞれの良いところをどうミックスさせていくかというところが大事です。
多様性を象徴するようなスポーツだと言えます。いろんな人がいる中で一つの目的のためにどうやって居場所を作っていくか。対戦相手とどうやって折り合いをつけていくかと、まさに民主主義みたいな感じです。それから、観戦中自分の横には、南アフリカの人がいるかもしれません。みんなバラバラに見るんですよね。これもラグビーらしさです。いいプレーをしたら、対戦チームにでも「おめでとう」と言ってくれる。
試合が終わった後も、コミュニケーションを取りながら対戦相手と飲んだりします。ノーサイドです。握手して、楽しかったよね、となります。仮にケガをさせようと思ったらいくらでもできると思いますが、それはやらない。相手へのリスペクトであり、ラグビーというスポーツに対しての愛、そういうものを持っている人たちがあれだけ激しいことをやっている、そこにみなさんの心を動かす何かがあるのかなという気がします。