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ドラマ

傑作時代劇 大岡越前(第3部)🈞 第30話「享保太平記・前編」

『大岡越前』第3部は、大岡越前の家庭人として、庶民のひとりとしての忠相の姿にスポットをあて、親子の愛、夫婦の愛、友情などをテーマに描くホーム・ドラマ編である。

6月28日 金曜 14:30 -15:25 TSCテレビせとうち

すでに『大岡越前』は、第一部で“大岡越前の人となり編”を、第二部では、ヒューマンタッチでくりひろげられた“政談編”を放送してきた。このように、前二作では、為政者としての忠相の公的な面を浮きぼりにしてきたが、第三部では人間・大岡越前の私的面、つまり家庭人として、庶民のひとりとしての忠相の姿にスポットをあて、“親子の愛、夫婦の愛、友情”などをテーマに描くホーム・ドラマ編である。
登場人物と性格設定は前回とほぼ同じだが、第3部から新しい人物が四人加わる。南の与力・池田良助の息子で、見習い与力の池田大助に原田大二郎、大岡家に女中奉公にきた陽気で明るい娘・おはなに田坂都、忠相と雪絵の間に生まれた忠宣に大川辰五郎、村上源次郎宅のまかない婦に桜むつ子が決定。
特に、忠相と雪絵の間に生まれた忠宣役の大川辰五郎は、俳優・大川橋蔵の長男。出演にあたって大川橋蔵も快く承諾して番組こそちがうが親子そろっての人気時代劇出演が実現した。
加藤剛の大岡越前守忠相、その親友、竹脇無我の榊原伊織を中心に総勢二十名の大世帯になったこの番組の制作陣は、脚本が加藤泰稲垣俊、津田幸夫、池田一朗、宮川一郎葉村彰子、音楽は山下毅雄、ナレーターは芥川隆行、監督は山内鉄也内出好吉、鎌田房夫ほか、制作担当は西村俊一(C・A・L)、郡進剛(電通)、撮影は東映京都制作所。
老中を務める大名の用心が殺され、将軍家拝領の宝物が盗まれたという事件と、材木問屋の隠し金三千両が奪われ三次が無実の罪に問われるという事件が持ち上る。忠相は両事件の陰に主家再興を大義名分にして暗躍する浪人一味の巧妙かつ凶悪な犯罪を嗅ぎつけ、左門、源次郎に命じて江戸を後にした一味の足取りを追いかける。