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ドキュメンタリー/教養

ザ・ドキュメント さまよう信念 情報源は見殺しにされた🈑 メディアVS検察権力

17年前、奈良少年放火事件の供述調書を引用した本が物議を醸す。強制捜査で特定された情報源の鑑定医は秘密漏示で有罪に。しかし「後悔していない」と語る。その信念とは

7月13日 土曜 1:25 -2:25 関西テレビ1

ザ・ドキュメント さまよう信念 情報源は見殺しにされた🈑 メディアVS検察権力

 17年前、情報源は罪に問われ、見殺しにされた。奈良県田原本町で母子3人が亡くなった少年放火事件。翌2007年、講談社から「僕はパパを殺すことに決めた」が出版される。本には逮捕された少年の供述調書が引用されていたことから法務省が問題視。検察は本を執筆したジャーナリストの草薙厚子さん宅などを強制捜査し、その情報源だった精神科医の崎濱盛三医師が秘密漏示の疑いで逮捕・起訴される。
想定外の事態に、出版に携わった関係者たちの信念が揺らぎ始める。  崎濱医師は放火事件で少年の精神鑑定を担当し、「発達障害」が犯行に影響していたと鑑定した。家庭裁判所は刑事裁判として罪に問うべきとした検察の主張を退け、崎濱医師の鑑定を採用。異例の保護処分(少年院送致)を下していた。  裁判で崎濱医師は、調書を見せたのは「少年が殺人鬼であるかのような誤解を解くためだった」と訴える。
一方、法廷の外では、メディアの批判の矛先が、著者である草薙さんの“取材手法”に向けられていく。2012年、崎濱医師は有罪が確定し、1年間医師免許を失った。  法廷で「後悔はしていない」と語っていた崎濱医師。その信念が揺らぐことはなかったのか?  そしてメディアは、“表現の自由”に対する公権力の介入にどう向き合ったのか。  17年間の沈黙を破った当事者たちが、初めてカメラの前でその真意を語る。

  • 出演者

    【語り】 豊田康雄(関西テレビアナウンサー) 【出演】 崎濱盛三 草薙厚子

  • スタッフ

    【ディレクター】 上田大輔 【撮影】 登島努 【編集】 堀田浩二 【プロデューサー】 宮田輝美

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