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🈑<時代劇>鬼平犯科帳  第5シリーズ 第3話「蛙の長助」

いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第5シリーズをお届け。

7月8日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181

🈑<時代劇>鬼平犯科帳  第5シリーズ 第3話「蛙の長助」

蛙の長助(米倉斎加年)は、心臓を患い片足が不自由な老人。にもかかわらず、借金を取り立てる不思議な能力を持っている。借り手の耳元で「返せ」と言い続け、大抵の人間は参ってしまう。本業は耳掻き作りの職人だが、酒とうまいもの好きのために金貸しの三浦屋彦兵衛に使われていた。  ある日、長助は取り立て相手の旗本・今井勘十郎に、半殺しの目にあう。
たまたま、長谷川平蔵(中村吉右衛門)が貧乏浪人に変装し、茶店にいてこれを目撃していた。平蔵は長助を助け、長助は礼に一杯おごった。その時、平蔵は自分は浪人の猫田だと名乗る。  今井は、三十両の借金を踏み倒そうとしており、さらに裏では、盗賊夜嵐の定五郎の用心棒をし、人を斬っていた。難を逃れた長助だが、再び今井に脅される。長助は“猫田”に助太刀を頼む。平蔵はそれを受けた。
平蔵を貧乏浪人と思い込んでいる長助は、長屋で鴨鍋を振る舞い、今井から三十両取り戻せば三両の分け前をやる、と持ちかけた。  今井の屋敷を訪ねた長助と平蔵は、金を取り戻すことに成功する。平蔵の腕力とはいえ、貧乏旗本が三十両以上も払うのはおかしい。三浦屋から三両をもらい、長助と別れた平蔵は、密偵のおまさ(梶芽衣子)に今井の屋敷を洗うように命じる。  長助の次の取り立ては、瓦焼き職人の卯助。
夫婦そろって胸の病で、薬代にと借りた二両がいつしか二十両になっていた。こうなるには、娘のおきよに身売りをさせるしかなかった。おきよと会い、身の上話を聞く長助。卯助夫婦は育ての親で、本当の両親の顔も知らないという。母の名は確かおきちだと。そのとき、長助の顔が歪んだ。おきよは、自分が捨てた女との間に生まれた娘に違いなかった…。