劇場/公演
歌舞伎◆鷺娘 ▼中村福助
幽艶な鷺の精から、一転して可憐な町娘姿になり、最後は地獄の責めに苦しむ鷺の姿を描く古風な女方舞踊。(平成13年4月・歌舞伎座)
2001年 32分
3月27日 木曜 17:30 -18:15 衛星劇場
◆特選歌舞伎◆
しんしんと降る雪の中、花嫁衣裳に身を包み傘をさした娘が現れる。実は白鷺の化身であるこの娘、恋の悩みを抱えしょんぼりとたたずみ、鳥足、羽ばたきを見せ、わが身を水面に写す。やがて町娘の姿になって情景が一変、浮き浮きとした恋心を見せる。
再び衣裳を変えて手踊りや笠づくしの華やかな舞いを見せるが、この華やぎも束の間、再び恋に迷うさまを見せ白鷺の姿をあらわにした娘は、降りしきる雪の中地獄の責め苦に苛まれる。柳の枝を鉄杖に見立てて苦しみを表現し幕となる。幽艶な鷺の精から、一転して可憐な町娘姿になり、最後は地獄の責めに苦しむ鷺の姿を描く古風な女方舞踊。