鬼平犯科帳 第6シリーズ

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🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第3話「浮世の顔」

いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第6シリーズをお届け。

10月7日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181

🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第3話「浮世の顔」

 滝の川村の雑木林の中で、旅姿の若い侍と、遊び人風の男が殺された。侍は、平蔵(中村吉右衛門)宛ての書状を持っていた。書いたのは平蔵の古い友人の小野田武助。知人の息子である佐々木典十郎(増島剛之)が、父の敵を求めて江戸へ上がるのでご助力を、という内容だった。だが、敵討ちをするべき典十郎は、下帯を解いた姿で、刀も抜かずに後頭部を殴られて死んでいた。
 後日、巣鴨の伊三郎(高原駿雄)が連れてきたおよしという村娘の話で謎が解けた。  ことの次第はこうだった。雑木林のなかで、典十郎はおよしを襲った。そこにたまたま通りかかったのが、盗賊の藪塚の権太郎(若尾哲平)と、三沢の磯七(石倉英彦)で、権太郎が太い木の棒でおよしに夢中になってる典十郎を殴り殺し、金を奪った。
そして、今度は自分がおよしに乱暴しようとするのを、年長の磯七にとがめられ、口論になり磯七が、権太郎を刺し殺して逃げたという。  およしは途中で気がついたが、気を失ったふりをして、二人の話を聞いていた。それによると年長の男の名は磯七で、「早く板橋の旅籠に帰ろう」と話していたという。  後日、人相書きから権太郎の名をつかむ。名古屋を根城にする一人働きの盗賊だった。
同心の天野(御木本伸介)は、権太郎と磯七は板橋の宿で、一人働きの盗賊をあちこちの頭にあっせんする役である口合人の繋ぎをまっていたのではないかと憶測した。そして、新たに彦十の情報網で、権太郎は神取の為右衛門という凶悪な盗賊に紹介していたことが分かった。それを聞いた平蔵は、板橋で盗賊たちの急な動きがあるとみて、配下の同心、密偵に捜索を命じた…。